はじめまして!アフリカより新入り編集員の二村です!
今日は皆さんに、12月9日(土)からルワンダでスタートする『AFRICA DREAM SOCCER TOUR supported by Car-Tana.com』のご紹介をさせていただきます。ルワンダ、ウガンダ、ケニアとアフリカの3か国を約1年かけて巡回するこのプロジェクト。
まずは、このプロジェクトが一体どんなものなのか簡単にご紹介させていただきます。
このプロジェクトは、
「アフリカの経済的に恵まれない子供たちに、ソルティーロの日本人コーチが無償でサッカー指導を行う。才能がある子どもについては継続的にサッカー指導を受ける機会を提供する!」をコンセプトとしたチャリティープロジェクトです。
ではなぜこのツアーを実施することになったのか、その大きなきっかけは本田選手のウガンダ訪問でした。
【2017年6月ウガンダ訪問】
本田選手が今年6月にウガンダを訪問した際、HIVエイズによって親を亡くした遺児や難民キャンプで暮らす子ども達と触れ合い、子ども達が置かれる過酷な状況を知りました。その現状の中でも、子ども達の純粋さや多くの笑顔に出会いました。
本田選手がウガンダでの体験を、自身がプロデュースする「SOLTILO FAMILIA SOCCER SCHOOL」のコーチ達に持ち帰り、アフリカに対する想いを伝えました。今度はコーチが、本田選手の想いを受け継いで、アフリカの子ども達が夢や希望を持てるきっかけを与えていきます。それが、AFRICA DREAM SOCCER TOURの存在意義です。
また、編集員である私も強い思い入れがあります。
実は私も2013年1月から2年間、アフリカのウガンダの片田舎で、ボランティアとして活動していました。
活動中に触れ合った多くの子ども達は、1日2ドル以下で暮らす、いわゆる「絶対的貧困層」と呼ばれる家庭の子ども達。
多くの日本の皆様は、それだけ聞くと「可哀そうだな」「大変なんだろうな」と思うかもしれませんが、それは少し違います。彼らの目はとてもキラキラしていて、そこに一点の曇りもありません。
なぜでしょう?
それはきっと、「格差が無い」からです。
地方の村で暮らす人たちは、みんなお金をたくさん持っていません。そういう環境にいると、たとえばボロボロの服を着ていようが、裸足でいようが、小さい子にいたっては裸で歩き回っていようが、誰も咎めません。それが「普通」だからです。助け合うことも当たり前。近所の家の子どものお守なんて、それはもう日常茶飯事でした。きっと、昔の日本もそうだったんでしょう。
そして、そんな貧しさの中で暮らす彼らの中にも、サッカーは当たり前のように存在しています。
ビニール袋を何枚も丸めて、それをバナナの木の皮でぐるぐる巻いたもの、それが「彼らのサッカーボール」でした。もちろん、ちゃんとしたボールではないので、すぐにボロボロになるし、真っすぐ転がりもしません。それでも彼らは、あのキラキラした目で必死になって「彼らのサッカーボール」を追いかけていました。
そんな姿を見て、私はサッカーが持つ「圧倒的なパワー」を感じたのです。
翻って、都市部にすむアフリカの貧しい子ども達の様子はどうだったか。
まず、目の輝きがありません。
ウガンダの首都カンパラには、ストリートチルドレンがたくさんいます。彼らは、道行く人々に「お金をください」と訴えながら1日中過ごしています。
首都に行けば、田舎にはなかった「格差」が厳然と存在します。お金持ちの人もいれば、彼らのようなストリートチルドレンもいる。そのような環境では、彼らの「貧しさ」は隠しようがないのです。
毎日をただただ生き抜いていく。
日本では難しくないことが、「生きる」「夢を持つ」ことが、彼らにとってはとても難しい状況でした。
実際にコーチとして日本からアフリカに派遣されている本松コーチも、私同様にウガンダ滞在経験者です。
【本松大地コーチ】
以前、彼がウガンダで子供にサッカーを教えていた時、ある子に「君の夢は何なの?」と尋ねました。
その時に帰ってきた答えは、
「JUST SURVIVE(ただ生きることだよ)」
帰国後、一般の仕事につきながらもあの時のもやもやから逃れることが出来ず、悶々とした日々を過ごしていた時、今回のツアーの話が舞い込んできました。
「彼のような子どもに一人でも多く夢を持つ素晴らしさを伝えたい」と、このプロジェクトにコーチとして参加することを決心しました。
AFRICA DREAM SOCCER TOURは、サッカーが持つ圧倒的なパワーを使って、子供たちにキラキラとした「夢」を持ってもらうことが目標です。
ツアーの初日は、12月9日(土)にルワンダの首都キガリで始まります。
対象となるのは、元ストリートチルドレンの子ども達や、学校に通えない貧しい子ども達。
これまで、機会に恵まれなかった子ども達のために、このチャリティーツアーは存在します。
これから、彼らのどんな笑顔が見れるのか。
そして、彼らにどんな「夢」を与えることができるのか。
1月中旬までルワンダで活動した後、コーチはケニアとウガンダを巡回していきます。
子ども達のキラキラした目を見るのが、今から非常に楽しみです!
【ルワンダでの様子、一番右が今回の筆者の二村(HONDA ESTILO株式会社海外事業部所属)】