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【特別公開】本田圭佑メルマガQ&A vol.16

2018.03.16

本田圭佑 質問

これまで本田圭佑メルマガ「CHANGE THE WORLD」では読者の方々よりいただいた本田選手へのQ&Aに本人自ら真っ正面にとことん答えてきました。

過去のQ&Aの中から皆様へ一部を紹介していきます。

 

**第16号より**

スペシャル版・テーマは「哲学」

 

Q. 「踊らされる」とは?
『7.人生哲学』コーナーで、社員の方に対して「踊らされないで欲しい」という表現を頻繁にされていますが、ぜひ、「踊らされる」とはどういうことか、事例も踏まえて、もっと詳しく教えていただけますと嬉しいです。

A.(本田圭佑)
「めっちゃ詳しいね、これソルティスタの質問じゃない?(笑) 踊らされるなというのはそのまんま。理解できひんかな。例が欲しいということやろうね。

たとえば、俺のまわりにいろいろな人が寄ってくるから騙されないで欲しいとよう言われるけど、俺はそういう相手をもっとでかい規模で転がしている感じだから。

相手は俺をうまく使っていると思っているかもしれないけど、さらにでかい器に入れられていることに気づいていない。本田テリトリーに入っていることに気がついてなくて。

勝負って、やり合いだと思うんですよ。踊らされるなというのは、利用するくらいの気構えを持てということです」

 

Q. 以前、浅野選手が試合後に泣いていたことへのコメントで「大人になってから泣くことがよく分からないと」と話されていましたが、悔し泣きではなく例えば映画や本を見て感動して泣くことはありますか?

A.(本田圭佑)
「本田圭佑というのは、表に出してないこともあるんですよ。究極の強がりやから。ようは俺が言いたいのは、人前で泣くなということ。美学を持てということ。

百歩譲って、人前で泣いてもいいんですよ。でも泣き方があるやろと思うわけです。

泣いたらいかんなんて決まりはないし、動物的に言ったら泣くんやし、いいんですけど、俺は泣かん美学を持っているから。

Jリーグから移籍するときに「3年間ありがとうございました」って泣きながら言うのはどうかと。みんないいやつなのはわかんねんけど。

表向きは「俺は泣かん」という答えを、ここではさせてもらいます。けど、人前じゃなかったら、泣くのはありなんじゃないかなと思う。

4歳の息子にせがまれてサッカーをやるんですが、泣くんですよ。結構、食らいついてくるんですけど、結果、僕が勝つじゃないですか。そうすると見えないところまで行って、カーテンの裏で号泣する。なぜなら俺が泣くたびにぶち切れるから。人前で泣かへんことは、4歳で染み付くんですよ。俺の前では痛くても我慢する」

 

Q. 本田さんの試練を乗り越える力に、何度も何度も力をもらってます!
本田さんは、よく逆境を『楽しむ』と表現されており、僕も『楽しむ』を心掛けてますが、なかなか上手くいかない事が多いです。
何か『楽しむ』為のコツや、気持ちのもっていきかたはありますか?

A.(本田圭佑)
「考え方やね。考え方を変えるしかない。楽しくないポイントってなんなんですか? 追い込まれているとか、そういうことでしょ。追い込まれること自体を楽しめばいい。

この状況ってなかなか得られないものや、と考えるようにする。負けたらどうしようとネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考える。

それが成功にとらわれるな、成長にとらわれろということ。成功にとらわれてしまうと、失敗することを恐れてしまう。成長にフォーカスすると、勝ち負けじゃなくなるから。

僕もフィジカルトレーニングをしているとき、きついときがあるんですね。設定した腹筋やけん垂の数まで届くのが難しいんじゃないかと思うときもある。そんなときは、行けるところまで行こうと考える。そうすると終わりが見えたらまた頑張れて、意外に目標数をクリアできたりするんですよ。

うまくやうろと思うからだめなんですよ。うまくやるのではなく、戦えと。おまえの全力でいいと。周りの期待に応えようとするな。自分の限界を求めればそれで十分。それは誰でもできること。

俺は基本的に人より慣れているんで、別にプレッシャーは嫌いじゃない。そうは言っても、僕でも、追い込まれているときが、ちょびっとあるわけじゃないですか。そのときは、結果にとらわれないくらいに開き直った方がいい。それを自分に言い聞かせて、リラックスする。まわりなんて関係ないくらいのスタンスで行けばい。人生1回です」

 

Q. こんにちわ!
絶え間ないご自身の努力と、素晴らしい才能と容姿に恵まれた本田圭佑選手に魅力されています。
素晴らしいポジティブな前向きな性格は生まれ持ったものですか?
モチベーションを高める為にしている事はありますか?

A.(本田圭佑)
「教育で身につけたものだと思っています。でも、わからないです。

モチベーションを高めるためには、いろんなことをやっていますよ。たとえば、目標を設定する。目標がないとモチベーションが上がらなくて。とにかく目標をつくる。今週の目標、今月の目標、極端に言ったら今日の目標とか。明日こそはと。目標だらけ。まあ、どれくらい達成しているか、全然レビューしてないけども。」

 

Q. 何かに挑戦する前の、覚悟を決めるとき、どのような行動で覚悟を決めますか?

A.(本田圭佑)
「覚悟って言葉、大事やね。ものすごく大事です。結局、覚悟が決まってないやつらが、ちょっと失敗したらあかんと諦めてしまう。

でも、覚悟っていうのは、楽しいことに関してじゃないとダメですよ。我慢してやる人もいるんですけど、それはあまり賛成できなくて。すごいネガティブやし。そんなに自分を犠牲にする必要はないんと思うんですよ。

逆に、自分が好きなことやったら、お前逃げんなよって話なんです。言い訳すんなよ、お前ゆったやんけと。やらされて持った覚悟と、能動的な覚悟では違う。能動的に始めたのであれば、覚悟って自然にできるもんじゃないかなと思う。

あなたがやっていることは、あなたが心から好きなことですか? 本当に好きなものであれば、覚悟をどう決めるかということは関係なくなる。自然に覚悟が決まると思います」

 

Q. 本田さんは自分の夢に向かってるときにもしかしたら無理かもと思ったことはありますか?
僕は世界で活躍できるサッカー選手になりたいんですが、今の状態を感じると、日本でも活躍できないんじゃないかという思考が出てくるとかがあります!
このようなとき本田さんはどのようなことを考えこうどうしてますか?

A.(本田圭佑)
「最初の質問に答えると、無理と思うことはしょっちゅうある。で、無理と思ったときにどうするかということですけど、とにかくそのときに最低限できると思う目標をつくる。

ただ、僕の場合は変わっているかもしれなくて、自分の人生がわくわくするときというのは、今できそうなことを目標にするときではなくて、今は絶対にできないことを目標にするときなんですね。それじゃないとすごくいやなの。

たとえば、俺が日本で浦和みたいなチームをつくろうとしたら、まわりの人もわかりやすいと思う。でも、俺はそういうのは嫌なの。ワクワクしないの。

仮に俺がITの事業をやろうとしたら、ただのサッカー選手のあなたがやってどうするの、そもそもITのことを知らないじゃないですか、と突っ込まれるでしょう。僕は「よし、よし」となる。

成功するかしないかは置いとこうや。でも努力したら、成長するわけよ。俺はそれが楽しい。バロンドールもW杯優勝もまったく成し遂げられてないけど、成長にこだわったことで、W杯に2回出たし、CLに出られたし、ACミランに移籍できた。副産物みたいなものが、いくつかある。もちろん全部満足しているわけじゃないけど、成し遂げられていない悔しさもあるけど、成功にとらわれず成長にとらわれた成長の副産物やと思っている。

今の自分では達成できません、でも俺はやります、やってみせます、見といてください、という強気な姿勢でやってきました。できひんことの方が多いよ。8割、9割、ミスってるよ。1割、2割しか成功してないよ。でも、生活はできているし。まわりもそれなりに評価してくれるし、「良くね?」って。「それくらいの人生の方が楽しくね?」って。

人の目も関係あるけど、どっちかと言ったら自分でしょって。まわりの目がありきではない。俺だってまわりに認められたいし、まわりにすごいと言われたい気持ちもあるけど、まず自分に目を向けておかないと。

自分に勝った人間でないと、俺は人にはすごいと言わせられへんと思っているから。自分の敵は、内面にいる妥協しようとする自分、ビビって小さい目標を言おうとしようとしている自分でしょ。

アメリカには、チャレンジャーが多い。日本でそれが出るのは難しいよね。そういう教育を受けてない。出る杭は打たれる。

アメリカは変なことをやると評価されるから、みんなが変なことをやろうとするのよね。逆に問題もあって、まともなことができないことが多い。どっちにもメリットとデメリットがある。

アメリカのリーダーもちょっと調子が悪くなると逃げそうやからな。そんなやつ嫌や。自分が死んででも先頭に立つのがリーダーだと思うから。タイタニックの船長みたいにね。

日本のリーダーは最後まで船員とともにする。その不器用さ、不合理さが日本のいいところよ。どう死んでいくか。人間を極めようとしているのが日本人。これが俺の道徳や。俺は道徳を極めたい。

中国の孔子の名言を見ると、まだまだ自分は修行が足りないと思う。常に自分に目が向いているのよね。

驚くことに孔子は216cmあったらしい。ありえるね、中国やったら。

好きな言葉を紹介しようか。「義を見てせざるは勇なきなり」。正しいことをわかってながら実行しないのは、勇気がないということ」

 

Q. ネット社会である今様々なことが便利になり、様々な事が問題視されています。ネット依存、コミュニケーション能力の欠乏…昔と違って不足した問題点についてどのように養っていくべきでしょうか?本田さんはネット社会についてどのようにお考えですか?

A.(本田圭佑)
「ネットの知識はもはや必須でしょ。ネット社会にも問題はありますが、各時代の情報伝達ツールにそれぞれの問題があったわけでしょ。問題はなくならない。人間はそもそもネガティブやし。完璧主義者やし。悲観する必要はないよね。問題点を解決したいという思いがあれば、それでいいんじゃないかな」


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